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2024/09/06 09:50

今年も9月より焼酎造りが始まります。

本日は、焼酎造りの工程について簡単に記事にしましたので、ご興味ある方はぜひご一読ください!


芋焼酎づくりの時期

芋焼酎づくりは、主に秋から冬にかけて行われます。具体的には、さつまいもが収穫される9月から11月が製造の最盛期です。さつまいもは秋に最も美味しく、糖度が高いため、この時期に収穫された芋は焼酎づくりに最適です。また、気温が下がり始める冬にかけては、発酵工程が安定するため、理想的な条件が整います。



芋焼酎の製造工程

芋焼酎の製造は、以下のような複雑な工程を経て行われます。

1. さつまいもの収穫と選別


まず、収穫されたさつまいもは、品質によって選別されます。焼酎に使用されるさつまいもは、糖度が高く、形が整っているものが選ばれます。紅はるかや安納芋など、品種によって風味が異なるため、使用するさつまいもによって焼酎の個性が変わります。

伊七郎(いひちろう)は、芋焼酎のなかで最もポピュラーな黄金千貫を使用しています。

2. さつまいもの洗浄と蒸し

選別されたさつまいもは、まずしっかりと洗浄され、その後蒸されます。この蒸しの工程で、さつまいもの甘みが引き出されます。

蒸し時間や温度は、生産者ごとにこだわりがあり、焼酎の風味に大きく影響を与える重要な工程です。

3. 麹づくり

焼酎の発酵を促進するために欠かせないのが麹です。芋焼酎の場合、通常は米麹が使用されます。

まず米を洗って蒸し、その上に麹菌を振りかけて麹を育てます。麹は、酵素の力でさつまいものデンプンを糖に分解し、アルコール発酵を進める役割を果たします。

4. 一次仕込み

次に、麹と水を混ぜ、一次仕込みが行われます。この段階では、主に米麹の発酵が進みます。発酵が進むと、麹からアルコールが生成され、甘い香りが漂ってきます。

5. さつまいもを加える(二次仕込み)


一次仕込みが終わると、蒸したさつまいもを加えて二次仕込みに移ります。さつまいもを加えることで、焼酎特有の風味が生まれます。この二次仕込みは、発酵が最も盛んに行われる段階で、温度管理や発酵時間が非常に重要です。焼酎造りの際には、職人が1日3交代制の24時間体制で管理。ここでも職人の経験と技術が光ります。

6. 蒸留


二次発酵が終わると、いよいよ蒸留の工程です。発酵したもろみを蒸留機にかけ、アルコールを抽出します。この蒸留方法には、単式蒸留と連続式蒸留の2種類がありますが、芋焼酎は伝統的な単式蒸留が一般的です。これにより、芋の香りや風味がしっかりと残る濃厚な焼酎が完成します。

7. 熟成

蒸留後の焼酎は、そのまま瓶詰めされることもありますが、多くの場合、数か月から数年にわたって熟成させます。

伊七郎は、2年と3年の長期熟成させたものをブレンドすることによって、風味がまろやかになり、より深みのある味わいが生まれます。

まとめ

芋焼酎の製造には、さつまいもの選別から始まり、発酵や蒸留、熟成といった工程が含まれます。これらの工程一つひとつが、最終的な焼酎の風味を左右する重要なステップです。特に秋から冬にかけての時期は、さつまいもの旬であり、発酵や蒸留の管理がしやすいことから、芋焼酎づくりに最も適しています。こうした手間と時間をかけて作られる芋焼酎は、他にない深い味わいと香りが魅力です。

秋の晩酌のお供に伊七郎と、焼酎造りの知識を取り入れてみてはいかがでしょうか。